縁日の帰りに
拾ったものは?
縁日の三妖精。
星蓮船が頒布されてからそれほど経ってませんが、命蓮寺の住人達は幻想郷になじみつつあるようです。
どっちなんでしょうね。まー、どっちでもいいんでしょう。
しょっぱなから人里の描写有り。
大きな田んぼが見える横道を通る人間達。
明確に原作東方では「農作物」が作られているであろう描写の一つ。
秋姉妹の存在もあったから、まあそういう事になったんだろうなとは思ってましたが。
見るところ、畑の土地は結構広い様子。
阿求も登場。お地蔵様に風車をお供えします。
病弱というほどでもないのかもしれませんね。求聞史紀でも外をほっつき歩いてるような節がありましたし。
その風車はスターに持っていかれました。
一緒に居たサニーとルナも縁日グッズをそれぞれ持っていたので、縁日に参加してきたんでしょう。
サニーはお面、ルナはヨーヨーかリンゴ飴。
そして改めて三妖精のペドさを再確認させられる構図。
というかひらりんがペドい。原作者の呑んべぇ曰く、比良坂さんはよく呑むらしいですからね(ンフフ
一方、その頃。
<はあ…今日も何も無し、と。退屈だわぁ。う〜ん…。
霊夢は相変わらず妖怪退治モードに切り替わらない時はぬるかった。
最近思うけど、この巫女は仕事とプライベートで使い分けてる節があるよね。三月精はプライベート多めだから隙も多め。
しかし仕事(=妖怪退治)を半ば趣味にしてるのも霊夢クオリティ。
<そういえば今日は命蓮寺(めいれんじ)で縁日だったっけ? ……だから誰も来ないのね。
いや、博麗神社に誰も来ないのはいつもの事じゃんというツッコミは置いといて、
ここで言われる「命蓮寺」は、星蓮船の白蓮一派が幻想郷に作った寺ですね。キャラ設定txtには載ってない設定なのでちょっと難儀。
一方、このタイミングでの設定開示は嬉しい。
どことなく儚月抄の前半で秋姉妹や神奈子のネタがちょっとだけあったのを思い出しますね。
地霊殿の時は儚月抄はポニテ無双だったし三月精も引っ越し編だったので地底の影響を漫画に持ってこれなかったのが寂しかった記憶があります。
一年に一作品のペースである同人ゲームと違って、漫画は月刊連載なので小回りを利かせてくれるのが一番うれしいです。
最初の人間達や三妖精は命蓮寺が行った「縁日」に参加してた帰りだったんですね。
後、「めいれんじ」になってますが、星蓮船EDのスナップショットでは「みょうれんじ」になってました。EDの転載は禁止されてるのでしませんが。
とくに深い事もないですが、恐らくどっちでも有りかと。
<なんかお土産で持ってきたりしないかなぁ、焼き鳥とか。屋台の焼き鳥って甘いタレがたっぷり付いてて美味しいのよねぇ。
なんで知ってるんだ。
まあ最近の幻想郷って割と人間にとっても裕福な書かれ方してる節があるからなー。
<誰か持って来ないかなぁ…。
<おーい、お寺に行ってきたぜー
<えっ!?
<よっ!
期待してこける霊夢。
なぜなら魔理沙は大変なものを盗んで行きました。
それはお地蔵さんです!
<いやー重たかったぜ。
常識にとらわれない魔理沙さん。
地蔵を盗んでくるとは大した奴だ……。
<思ったより賑わっていたぜ。神社ではあんなに賑わったの見たことない。
早々に幻想郷になじんでいる命蓮寺。
基本、あの人たちは人間と妖怪の平等思想ですからね。
<やっぱり屋台とか出てないと駄目なんじゃないか?
<誰が屋台を出すのよ。
<焼き鳥候補ならいっぱいいるぜ
←焼き鳥候補
やっぱ人間も妖怪を食う事はあるのか……。まあフライドみすちーネタは永夜抄の頃からやってるし。
霊夢は妖怪兎すら鍋にしてる節があるからなー。
そして、おくうのちょっとだけ登場。こいつは飛ばしてます。三月精はやっぱこうでなくちゃなー。
<どちらかっていうと屋台が無い所為より妖怪がいる所為だと思う。人が集まらないのは……。
焼き鳥はともかくさて、魔理沙が持ってきた地蔵の話へ。
<寂しそうに道ばたに落ちてたからな。拾ってきた。
落ちてる物を勝手に拾ってくる魔理沙。大したシーフだ。
<拾ってきてどうするつもり? 食べられないわよ?
食うな。
<おっと、誰もお土産だなんて言ってないぜ。一応ちっちゃい地蔵も持ってきた
<いらん。
ですよねー。
<なんか長寿、開運、商売、いろんなものに御利益があるらしいからな。って白蓮が言ってた。ここと違って便利な神様じゃないか
<って、お地蔵さんには神様は住んでいないわよ?
<そうなのか? じゃあ御利益があるのは何でだ?
そうなのかー。
結局、白蓮はなんだかんだで魔理沙には良くしてやってるようね。魔法使いの同業者だし。
一方、お地蔵さんの登場。
Z U N 蓄 の 予 感 !
一方、三妖精はというと……。
<はー楽しかった!
<縁日は毎日でもいいね
ガチで縁日行ってたそうです。
サニーはスターが拾った風車に注目する。
<これは帰りの道ばたに落ちてたから拾ってきたの。
<貸して貸して♪
スターの言い分が魔理沙とおんなじだー!
というか魔理沙の倫理が妖精並だというのか。大したシーフだ……。
いや魔理沙がシーフなのは今更だしね。こいしちゃんもさとりお姉ちゃんから聞いてたよ。
<まったく…二人とも周りを見ないで走ってるのね。
<走る時は前を見て走らないと危ないじゃない。脇見走行注意ね。
<そう、脇にもおもしろい物が転がっているのに…。
一方、三妖精は霊夢と魔理沙がお地蔵さんを置いていったのを目撃する。
お地蔵さんはただの石人形なのか?
霊夢はそこには何も宿っていないというが。
<もしかして何かの目印じゃないかしら。何か大事な物を埋めたとか!
<宝の目印ね!
<いいわね! そのポジティブシンキング、明日早速掘ってみましょ! もう日も暮れるし。
<よーし! 明日は宝探しの日よー!
<当時の雑感>
儚月抄が完結したことで、とりあえず連載作品は一本に絞られました(そろそろ終わりそうなうどんげっしょーは置いとく)
上にも書いたように本家の同人ゲームは作品数を出せる数が限られてるので、こういった月刊媒体の補完は比較的小回りが効く印象があります。
新作の補完という使われ方は、恐らく三月精という作品の在り方としては正しいのでしょう。
三月精も東方の一部ですからね。ようやく神様三部作も一段落ついて、守矢や地底、命蓮寺の話はこれからなのでしょう。
神様三部作の動向は割と気になってるので、今後の展開が純粋に楽しみですね。
まあ何も起こらない可能性も否定できませんが。三月精だしねー。
ま、命蓮寺は本当アッサリと幻想郷に適応したようです。良かった良かったという所。
宝探しと言えばナズーリンか? それとも地蔵繋がりで閻魔の映姫様か?
どちらにせよ仏教系のZUN解釈としてアレンジ補完されそうな予感。
〜後編〜
<さあ宝探し開始よー! らんらんらららら♪ 今日のお宝何だろな〜♪
と言う事で魔理沙が持ってきたお地蔵さんの付近を掘ろうとする三妖精。
だが……。
<う〜ん…何にもないねー…
なんにもなかった。ぐでー。
<…いやそもそも、お地蔵さんが宝の目印っていうスタートラインが間違っていたんじゃ……。
いいツッコミだ!
魔理沙がノリで”持ってきた“お地蔵さんをとりあえず神社の付近に置いてっただけだしね。
さて無駄足だったのかというと……?
<そうだ! せっかく穴を掘ったんだから落とし穴にしましょ
<そうね。そのくらいしないとおもしろくないわね。
いいポジティブシンキングだ! さすがは三妖精の頭脳。
こうして妖精作業中……。
だがルナは転んでいた。
そして落とし穴は完成した。
<しかし……こんな私達の家の目の前に落とし穴なんて、はまるとしたら私達の誰かね…。
<め、目印があればよいのよ。そうね…。
そこでスターは”持ってきた”風車をお地蔵さんの前に供える。
<この風車を見たら落とし穴を思い出せば大丈夫。
<なるほど! さすがスターね。
<さて、じゃあそろそろ戻りましょうか。
風車や落とし穴の事を忘れないようにぶつぶつ呟いておく三妖精。
だが紅茶を嗜んでる所に異変が起こる。
<ねえ、ところでお地蔵さんって何?
<え…?
<え〜と…。
<お地蔵さんは……お地蔵さんじゃに?
<坊主頭の神様かなぁ。
<分社なのかな。
何……だと……?
これが鳥頭奥儀「三歩必忘」か……。
前々からスターはおくうに似てると思ったが、まさか記憶力までおくう似とは……。
大した奴らだ。
しかし分社と言えば神奈子の分社が博麗神社の隅っこに建てられてる訳で、新シリーズの伏線と信じたい。
一方その頃。
<こんなところにお地蔵様が。よっと。
まさかの小町再登場。
誰も居ない……ZUN蓄を語るなら今の内……。
<地蔵菩薩は地獄に落ちた者の救済を本願とする菩薩、
というのは方便でお地蔵様自体はただの石像さ。
お地蔵様は菩薩という架空の存在を象徴しただけの目印である。
ただおもしろいことに信仰を集められれば当然力をもつようになるわけで……ただの石像が神様のようになっていくこともある。
そう、映姫様も元はそんなお地蔵様から出生したんだったよねぇ。
求聞史紀にもありましたね。
信仰を集めて神様となるのは最近生まれた東方の設定。
小町の上司である映姫もある意味では神様なのでしょう。
幻想郷を担当してるという事は、元からこの付近に置いてあったお地蔵さんだったのでしょうね。
<……しかし。こんな辺鄙な場所に置かれたんじゃあもう出世はできないかもね。いやあ運が無かったねぇ。
博麗神社=死亡フラグ。
ああ、だから博麗神社なんかと提携しちゃった守矢神社は麓の信仰を得られなかったのか。
そして悪気はなくても博麗神社まで持ってきてしまった魔理沙。
誰もお参りに来ない事くらい分かってるはずなのにね。
<お前さんをこんな場所に運んできた奴は地獄に落ちるといいねぇ。
こまっちゃんは殺れば出来る子。
一方、その頃。
<ふーん。あのお寺は人を集める手段に長けているのね。
魔界への遊覧船も出てますしね。しかも縁起が良いように宝船っぽい外装で。
まあ宝船にしたらどうかって白蓮とムラサに提案したのは霊夢なんですけどね。
詳しくは針巫女で星蓮船をクリアしてやって下さい。あのEDは好きです。
<あのお地蔵さんをどうにかしてよ。あんなもの神社に似合わないわよ。
<お地蔵さんって結局どういう物なんだ? なんで道ばたに置いてあったりするんだ?
<え? んーっとねぇ……。
<それは、お地蔵様が本来地獄の救済を行う菩薩と言うことで地獄に縁があり、地獄と人間界の境を塞ぐ塞(さえ)の神と同一視されたからさ。
<なんだ小町か
小町はまたも休憩。
だがお地蔵様の行方を追う事が彼女の目的だった。
<お地蔵さんなら神社の裏にあるぜ。私が置いた。
<へぇ。お前さんが運んだんだね。
カミングアウトする魔理沙。
<まあ話の続きだがなぜ道ばたに置いてあったりするのかというと、塞(さえ)の神は道伝いに厄災が来ることを防ぐ神様だったから、だから道ばたに置かれているのは当然さ。それと同一視されたお地蔵様もね。
<勘違いとはいえ神様が住んでいたのね。
お地蔵様は神様が住んでました。
そして道沿いにお地蔵様がないと意味がないそうです。
くたびれ儲けだったと語る魔理沙だが……。
<元の道に置いておかないと、あの世からお前を殺しに厄災が振りかかるかも知れないよ? 例えば、私みたいな、ね。
仕方ないので三人でお地蔵さんを回収する事へ。
そこには妖精が掘った落とし穴が!
<ふっふっふ。それがお前を殺しに来た厄災さ。まあ…まだ全然力が足りないが、ねぇ。
<雑感>
信仰を得て神様となる云々の設定は、最近の東方らしい展開。
積み重ねる事が世界観の常識となり、いつの間にか定着していく。
お地蔵様が神様でも良いという事ですね。塞の神と同一視されてるからか。
お地蔵様を持ってきた魔理沙はバチがあたってしまいました。
仕方ないね。魔理沙が悪いもんね。
でも最近つくられたお地蔵さんなんですかね。
そして小町がちょっとマジだった。
緋想天の頃から伺わせてたけど殺れば出来る子。やらないけど。