今回の舞台は魔法の森！
何やらもぞもぞ動きまわる物体。
魔理沙が姿を現すと逃げてしまう。
そこに遺されたのは、ぬらぬらした粘液のみ。
＜…ふむ魔理沙のふむ……とは一体？
思わせぶりなまま次の日へ。
＜誰が一番沢山茸を見つけられるか勝負よー
＜誰が一番美味しい茸を見つけるか勝負よー
＜誰が一番珍しい茸を見つけるか勝負よー ＜それじゃあ茸狩り。開始ー！三匹が魔法の森へ帰ってきました。
「茸を沢山見つける」という事に主眼を置くサニー。
「美味しい茸」を探そうとするルナ。
「珍しい茸」を見つけようとするスター。
ここに価値観の相違をちょっと感じるけど、そんなもん知ったこっちゃないんだよね。
価値観や思想が違ってても仲良くつるんでる所は神主作品の魅力だと思う。
例えば紫に対する霊夢・藍・幽々子・萃香らの付き合い方とかね。
＜う～ん。美味しい茸と言ったら珍しい茸よねぇ。＜ふふ。珍しい茸は美味しいって相場が決まっているの。＜大は小を兼ねる。大は小を兼ねる。数が多ければどんな茸だって魅力的に……。でも、こいつら美味いもん食いたいだけだー！
なんだかんだで良い食生活してるよね。
幻想郷に下手な法律はないし自然も豊かだから食い物を自分で拾って来る事も出来るのかもね。
そこでサニーはすごい物を見る。
＜いくちが、いくちが！＜いくち？＜いくちなんて珍しくとも何ともないじゃない＜それが凄いのよ！ ひとりで採りきれないくらい！そしてサニーが見たのは渦巻きのようにしてなっている「いくち」だった。
いくちというのはキノコですね。
（参照：イグチ目 － Wikipedia アミタケ － Wikipedia ）
＜いくちとはいえ、これほどたくさん生えているのって見たことないわとのこと。
＜うーん仕方が無いなぁ。今日はサニーの勝ちで良いよ＜わーいやったー！スペルカードじゃなくてこういう勝負ね。
しかし、そこに現れる黒い奴。
＜おい、お前達。この黄蕈（いくち）をどうするつもりだ？魔理沙さん登場。
黄蕈の漢字を探すのに苦戦したのはここだけの話。
＜まさか食べるつもりなのか？＜ええ。そのつもりですよ……採りきれないし、魔理沙さんもどうぞどうぞ。三妖精は採りきれないので魔理沙へお裾分けしようとする。
単純にビビってるだけかもしれんが、しかし魔理沙はちょっと渋ってる様子。
＜この黄蕈だとぉ？ うーん…ちょっと遠慮願いたいねぇ＜どうしてですか？＜だって……この黄蕈はなぁ… ＜？＜……大体、季節外れの黄蕈の群生なんてろくなもんじゃないんだ。美味しくないかどうかではなく、別の問題らしい。
＜うーん。ま、人間にはきついだけかも知れんし、お前達なら関係無いかもな。 ＜？？？言葉を濁す魔理沙。
どう見ても三妖精の一回休みフラグ立てまくりです、本当に（ry
妖精にとって食事は嗜好品らしいですからねぇ。別に食わなくても生きていけるらしいし。
というかナメクジフラグですん、本当に（ry
微妙な顔の魔理沙は置いといて、その日の夕食はキノコ鍋にする。
ネギも入ってるよ。
＜おいしー！＜何これ！ こんなに美味しい茸があったなんて＜美味しさ勝負でも負けた……どうも美味しかったらしい。
いくちは数百は密集して生えていたらしい。違うキノコも混じってます。
しかし魔理沙の微妙な顔の話題が出て、ちょっと止まる。
＜毒は遅効性かなぁ…明日、みんな目覚めないかもね＜明日体を壊すことぐらいなんてことないね！＜今大丈夫なら美味しいうちに食べておかないと損だわ！＜……そう……かなぁ毒を食ったくらいでは死なない妖精は無鉄砲なんですね。
毒を食うなら皿まで。まあこいつらにとって食事は嗜好品だし（大切なことなので二回言いました）。
そして一番マトモな神経をしてるように見えるルナ。
翌日
＜ふふ。朝はひとりでゆっくり出来る貴重な時間よね_,,....,,_ ＿人人人人人人人人人人人人人人人＿
-''":::::::::::::｀''＞ ゆっくりしていってね！！！ ＜
ヽ:::::::::::::::::::::￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣
|::::::;ノ´￣＼:::::::::::＼_,. -‐ｧ
|::::ﾉ ヽ､ヽr-r'"´ （.__
_,.!イ_ _,.ﾍｰｧ'二ﾊ二ヽ､へ,_7
::::::rｰ''7ｺ-‐'"´ ; ', ｀ヽ/｀7
r-'ｧ'"´/ /! ﾊ ハ ! iヾ_ﾉ
!イ´ ,' | /__,.!/ V ､!__ﾊ ,' ,ゝ
`! !/ﾚi' (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ﾚ'i ﾉ
,' ﾉ !'" ,＿__, "' i .ﾚ'
（ ,ﾊ ヽ _ﾝ 人!
,.ﾍ,）､ ）＞,､ _____, ,.イ ハ
この頃、「ゆっくりしていってね」という単語は東方らしいのかもしれないとちょっとだけ思った。
心にゆっくりを。
＜想像しいサニーはお寝坊さんだし、スターの朝はいつも起きているのかどうかよく判らない静かさだしコーヒーを片手に本を読んでゆっくりするルナ。
可愛いなぁ。
だが、それは一回休みフラグだった。
謎の物音。なんかやばい事になりそうだった。
＜なっ……何？スライム口になるルナ。
ルナは何を見たのか！？
_,,....,,_ ＿人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人＿
-''":::::::::::::｀''＞ ゆっくり出来ると思っていたの！！？ 馬鹿なの？ 死ぬの？ ＜
ヽ:::::::::::::::::::::￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^ＹＹ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^￣
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いやお前じゃねぇよ、多分。
＜この時点での雑感＞
幻想郷って狩猟で食生活を賄ってるのではないかと思わせる話。
実際、里の連中は竹林に入って筍や茸、兎を捕まえようとするらしいって小説儚月抄に載ってた。
今月の比良坂さんの巻末コメントは「幻想郷へいきたいです。」との事。
こういう食生活も憧れますよね。
いくちなんて食べた記憶ないですから。