前回までのあらすじ
ナナシマ諸島編へは突入しなかった。
<何かあるわね。アレが全国図鑑用の福寿草かしら?
<スルーしますわ。
<……ここが化石掘りのおじさんのハウスね。
<うぎぎ…… ま た お 前 ら か 。
<グリーンバッジをよこせ! あたいはさいきょーになるんだ!
<やれるものならやってみるがいいさ! やれるものなら。私も本気を出させてもらおう。
<本気?
<ポケスペモードだ!
<!?
<メリー。おまえが自分の陰陽玉に手をかけるまでが1秒。
戦闘に使用する人形を選び、投げるまで2秒。
カプセルから出たスターサファイアが私のところへ飛んでくるのに3秒。
それだけあれば離れた陰陽玉のところまで行き、攻撃に転じるには十分すぎる時間…。私にとってはな。
トレーナーとは人形に命令するだけの存在と思っている者が多い。
だが、トレーナー自身のスピードやパワー、そして力量が実は重要と知る必要がある。
<(くう……言ってる事が難しすぎるわ……こいつ、まさか天才!)
<あーっはっは!
<?
<もう降参、降参。戦う気なんてないわ。最初からまともに戦ったら勝ち目がないんだから。
<はあ!?
<ポケスペモードになった時点で、私たち(東方キャラ)に勝ち目はなかったのよ。
<いやに聞き分けがいいな。
<敗れた側がこんなことを言うのもおこがましいかも知れないが…。すべては愚かな一妖怪の所業。ポケスペルールでは勝ち目がない。
<我々が幻想郷に在る自然に手を出さないはずがありません。ロケット団に利用される搾取される。そうなる運命なのです。
<どうか通常のポケモンルールで勝負願えないだろうか。
<最初からそう頼むんだな。
<何この流れ。
<最強ですって!? あたいが最強なのよ!
<サカキ! …この戦いは…、もうただのジムリーダー戦じゃない! 戦う! さいきょうを決める戦いとして! あんたを倒す!
<フハハハ! あの時と変わっていないな! まだ戦うというのなら…。予告しよう!
おまえの最後の1匹はチルノ! 最大必殺技は…”なみのり”!
陰陽玉を開き、チルノが出現するまでで1秒。
”10まんボルト”のエネルギーをためるのにさらに2秒。
電撃が放たれ、私に届くまで2秒。合計で5秒かかる!
その5秒の間に、バンギラスイカはおまえを叩き割る! 行け! バンギラスイカ!
<いいや! あたいの攻撃は、あんたより速い!
<! バカな、す、すでに!! スターサファイアに変えていたとは!
”なみのり”!!
<…こんなところで計算が狂うとは…!! …みごとだ、幻想郷のマエリベリー・ハーン!
<イヤ、一番大きな計算ちがいは−、スペルカードルールで鳴らした幻想郷の生き物の力を侮ってたことさ。
<なんだ、この流れ。
ついに ねんがんの グリーンバッジを手に入れたぞ!
こうして一つの組織と家庭が崩壊。
サカキの息子はウツギ博士の元からポケモンを盗む万引き少年となったのでした。
参考動画
セレビィ サカキ(ニコニコ動画より、ネタバレ注意)
<あ、貰っておこう。
<雑記>
ポケットモンスターspecialは、より「実戦」に近いバトルがウリですね。悪の組織が容赦ないですし。
その中でも3巻のサカキ戦はかなり熱いです。あんな書き方しましたが私も好きです。
ですが東方はそういった流れとは真逆なんですね。疲れません。
その相容れないはずの空気を無理やり混ぜてみたら妙な事になりました。今は反省していない。
化石掘りのおじさんネタもポケスペからですね。
あの漫画はやっぱ面白いです。今の「ダイヤのごとく!」ことダイパ編やルビサファ編も好きですけどね。
しかしこの為に中古で3巻買い直しましたが、やっぱ秒単位で戦術を組み立てるサカキ様は偉大な御方。