あっはっは! 予想を裏切られた!
 流石、神主だ! これでこそ神主だ! 今回は博麗神社の掘り下げだ!
 それもまた良しッ!
 そこに痺れるゥ! 憧れるゥ!

 勿論、比良坂さんも相変わらずで何より。
 神主&比良坂コンビはいいなぁ。

 はしゃいでみましたが、三月精は相変わらずのようでなにより。
 一時期に比べれば設定説明が減った気もしますが、それはそれでよし。
 第三部でも前後編に加え、今回は博麗神社の掘り下げだそうな。
 今後はそういう方面で行くそうですね。

 まあ博麗神社は主人公の住居だから、今まで殆ど触れられてなかったのも違和感ありましたしね。
 今後に期待です。

 では今回の簡易レビューを。

 春爛漫
 まどろみの中で



 センターカラーで花見酒。眠り惚ける三匹。
 
 一方、比良坂霊夢は相変わらず可愛かった。
 じゃなくて普通に掃除をしていた。
 そこに現れる黒い影

 「やあ」

 「ああ、魔理沙」

 「もう里の桜も終わりだな。神社(ここ)ももうそろそろか?」

 求聞史紀には実家と絶交したと書かれてる魔理沙だけど、意外と「里」の話を出すことが見られるんだよね。
 親父さんに見つからないように、たまに顔を出したりしてるんだろうか。
 霊夢よりは適応力ありそうだしなぁ。そもそも里出身な気がするし。

 神社の桜は少しは残ってるとのこと。星蓮船より後の話だろうか。
 まあ山でも今なら丁度良い桜があるとのこと。

 「天狗の花見に混ざれと? 死ぬぜ」

 死ぬのか? 死ぬくらい呑まされるのか?
 早苗ェエエエエエエエッ!

 こうして早苗が星蓮船EDで飲酒するフラグが立ったのでした。

 ちなみに、このコマの回想には文に加え、酒樽を運ぶ椛(いぬみみ装備)が登場。
 別に犬耳付けてもいいですよ、ンフフという事でしょうかね。

 ともあれ霊夢は神社の裏に咲いてある桜の様子を見に行く事になる。ついでに何故か魔理沙もついてくる。
 今はほとんど桜は散って、もう葉桜といったところ。
 これもまた風情はあるが……。

  「ZZZ。すーすー、すーすー」

 寝てた。

 「ドカッ」

 鬼巫女キック!

  「ぎゃわっ!?」

 テラ鬼巫女。
 相変わらずの霊夢。

 しかし、三月精霊夢のこういう所がいいよね。
 味方では決してない。でも敵という訳でもない。
 この関係こそSTG東方の「道中」を具現化してると言っても過言ではない。

 「最近、境内であいつらをよく見るのよねぇ。あんたが連れてきたりしてない? 何か好かれてるみたいだし」

 魔理沙さんはなんだかんだで好かれる体質なのです。ああ見えて意外と面倒見いいしね。

 「妖精に住処なんてあるのかしら? いつもボウフラみたいに湧いて出てくるから」

 ボウフラ呼ばわりヒドス。
 でも、東方の道中は本当にボウフラ扱いしてるのよね。特に霊符使ってたら良く分かる。
 アレ、ボス(妖怪)よりザコ(妖精)に効く武器だからなぁ。
 最終鬼畜霊符ホーミング・Aは対妖精用兵器なのか。

 「まあ実はあるんだよ。殆どが花の中とか土の下とか自然の中に巧妙に隠されているが」

 かまくらとか。
 チルノちゃんってば最強ね!

 大木に住んでいると聞いて、鳥の巣に住んでいる三妖精を想起する霊夢さん。
 霊夢にとって三妖精はそんな扱いなのか。
 そんな霊夢の考えを呼んで、ちゃんと大木のだと突っ込む魔理沙。
 なんだかんだで長い付き合いな訳で、霊夢の思考パターンくらいは先読み出来るんですね。分かります。


 一方、三妖精は新三妖精家に戻って来ていた。

 「寝ながらじゃあ力を使う事も出来ないわ」

 なん……だと……?
 まあ妖精だから仕方ない。隙ばかりなのが三妖精クオリティ。

 「寝るな」

 「むっ…!」

 「なによ! みんな寝てたくせに!」

 「うるさい、この寝坊助サニー!」

 仲良く喧嘩するサニーとルナ。
 それをニヨニヨしながら傍観するスター。

 東方の妖精は、基本的にあまり群れないらしい(ゲーム本編やってると、あんまそう思えないけど)
 でも三妖精は、何故か知らんけど同居してる訳で。
 その中で割と喧嘩する事もあるけど、だからこそ仲良く居られる訳ですね。
 和みます。

 だが、そこに現れる紅白の奴。

 霊夢が三妖精家を探しにやってきました。

 「まあでも流石に見つからないでしょう? 普通の人間にはただの木にしか見えないわ」

 それが妖精クオリティ。
 異変が起きると、調子ぶっこいて何も考えてない弾幕をぶっぱなしてくるけどね。
 東方は道中が適当で、ボスがメインなんですよ。ンフフ。

 「うーん。大木に住んでいるって言ってもねぇ。虫の幼虫みたいな感じで挟まっているのかなぁ」

 「よう、見つかったか? 妖精の巣」

 妖精の巣、吹いた。これこそ愛の巣。
 一応、魔理沙も「見たことがある」と言ってるけど、第二部2巻のツチノコ回ですかね。
 ツチノコはどうしたんだろうか。

 まあ、霊夢は出てきたら追い返すだけと言って三妖精退治を諦めたのでした。
 最終鬼畜霊符ホーミング・Aを投げたりはしないようです。

 そこで魔理沙が帽子の中から何かを取り出す。
 四次元帽子〜。
 きっとパッチェさんの図書館から、本を一生借りてく時に使ってます。

 「これで一杯やらないか」

 ウホッ、いい魔理沙さん。
 YA☆RA☆NA☆I☆KAの言葉に反応するから困る。はちゅねミク姉とか。

 ともあれ、最後の花見として魔理沙が四次元帽子から取り出したのが酒だった。
 東方は酒。

 それは「神社の神棚」に置いてあるとの事。
 でも霊夢が供えてる訳ではないらしい。

 「気が付くと置いてあるのよ。誰がお供えしてるのかなぁ」

 「足の長い奴か?」

 「足長様? 山の神様ではないと思うけどね」

 「足長様」と言えば、諏訪子に土着神『手長足長さま』というスペルカードがありましたね。
 あれも一応、山の神様ですがはてさて。

 ともあれ、この話を三妖精も聞いてました。
 霊夢・魔理沙の会話を、三妖精が盗み聞きするパターンは今後も続くようですね。
 このパターンこそが三月精クオリティ。

 サニーはお酒取り放題を狙っているが、ルナは「誰が何の為に、神社の神棚に供えるか」という事に疑問を持っていた。
 誰が置いていっているのか判らないと、何が入っているかも判らない。
 だが霊夢の知らないお供え物があるのも事実。

 という事で、神社の中へ観に行く事にする三妖精だった。
 さぁ、お祭りだ!?

 「〜」

 「またふえた」

 一方、霊夢と魔理沙が去った後、眠っていた小鬼が現れるのだった。
 唐突に顔を出した萃香は、どういう事なのか。
 ともあれ博麗神社の謎を解き明かすべく、三妖精が迫るのです。

 <雑感>

 やっぱ霊夢と三妖精の距離感がいいよね、この漫画。
 決して味方ではないんだけど、敵という感じでもない。
 それは妖精との関係性を表していると思う。
 妖精はノリで弾幕は張るけど、悪意や殺意のようなものはないのである。
 きっと幻想郷の人間も妖怪も大半は妖精に近いノリ。

 まあ三妖精はいつ見てもいい関係です。
 別に姉妹じゃないから疑似家族と言えるのかもしれないけど、押し付けがましくないのがいいね。
 無理して絆アピールしなくても、一緒に居てもいいんだという関係。

 紅魔館もそうだけど、神主のこういうクドくない信頼関係が見てていいなって思えます。


 <後編>

 博麗神社の神棚には霊夢も知らぬうちにお供え物のお酒が現れるらしい。
 その秘密を探るべく、神社の近所に引っ越してきた三妖精が挑むのだった。


 こそこそ神社の裏から忍び込む三妖精。
 ルナだけがずっこけるのはルナクオリティだから仕方ない。
 博麗神社は普通の和風な住宅なんだよね。何はともあれ霊夢宅ではあるから。

 神社の中はそんなに探検したことがない三妖精。
 神社のちっちゃい奴(神棚)が神社の中にある。
 サニーいわく、「フラクタル神社ね」とのこと。
 流石は三妖精の頭脳。
 しかし東方において頭脳(笑)とつく二つ名を持つ人は意外と隙だらけ。某八意様とか。

 神棚を「神社のちっちゃい奴」というのは東方ルールかな。
 風神録の魔理沙エンド(確かレザマリ)だと、どんなボロ小屋でも神社として作れば神様が具現化出来るとかなんとか。

 それはともあれ、土間にはなかったのだけど適当な部屋に神棚を発見。
 今日は神棚の場所を確認しに来ただけだった。
 今度からお供え物を奪い続ける気で居たのだ。

 だが…………

「…………え?」

 ゴゴゴゴゴゴ

 ドン

 ジョ○ョとワ○ピースの擬音と同時に現れたのは、なんとお酒だった。
 三妖精たちが見ている間に、いつの間にかお酒があったのだ。

「いやあ、神棚のお酒の件、本当だったのね!」

「これはちょくちょく忍び込んでみる価値があるわね」

 という事でお酒を持って行って家で酒を飲む三匹。
 ここの擬音は「ぱあー」です。
 「でろーん」じゃないのね。
 まあ、「でろーん」は泥酔状態の擬音なのでしょう。でろーん。
 しかしルナは釈然としない物があったようだ。

「…いやその前に…」

「う〜ん? 何?」

「何って…このお酒、いったい誰が置いたのよ」

 入口には三妖精。部屋の中には誰も居ない。
 萃香? 今回は全く出てません。

「神様にお酒をお供えするのはわりと普通のことよ」

 まあ、こういった神様を敬う感性こそが東方なんだよね。

「そのお供え物をちょっと頂くのもわりと普通のこと」

 まあ、こういった盗人気質も幻想郷なんだよね。魔理沙とか。

 次の日、ルナは眼鏡っ子になっていた。

「神棚とは一般家庭用の神社であり、用途もは異例方法も神社と差異は無いと」

 神棚は神社の分社のような物。
 風神録でもありましたね、EDネタですが。
 東方の「神」という存在は結構常識に捕らわれてません。神主イズムです。

「神社とは別の神様を祀ってるんじゃない?」

「そもそも博麗神社って何の神様を祀ってるのかしら」

 霖之助は博麗神社の神様を知ってるそうだけど、結局何なのかは言ってなかったなぁ。
 霊夢の出生もあるし、主人公の住居のくせして謎だらけなのが博麗神社クオリティ。

 そしてお寝坊のサニーがずっこけた後、決意する。
 ケツイ−幼地獄たち−。DS版の再販はまだかしら。

「神社の謎を少しずつ解き明かしていこうよ。折角近くに引っ越したんだからさ!」

 なんというヒロインの笑顔。
 ここのサニー、マジ可愛いんですがどうでしょう。

「そうね! 何だかんだいって巫女のこと、ほとんど知らないし」
「ゆくゆくは神社を乗っ取るのね!」

 神社乗っ取りは無理だろうが、巫女のことが何も知らないってのは大きい。
 主人公なのに謎だらけだからなぁ。
 別に血縁がどうこうってわけでもないらしいが、却って謎が多い。
 主人公なのにね。
 まあ本格的に霊夢の謎を解き明かしていくつもりなのでしょう。

 一方、縁側では霊夢と魔理沙がお茶を飲んでいた。
 魔理沙は霊夢に誰がお供えしてるかを聞くが、

「本当に判らないわ」

 突然物が現れるなんて……あるのだ。

「……外の世界か?」

「そう、この神社は幻想郷と外の世界の両方に位置しているの。突然物が現れたり消えたりすることは日常茶飯事だわ」

 香霖堂ではしょっちゅうあった記憶がある。そろそろ単行本化を(ry

「神棚のお酒はきっと外の世界の人が神社にお供えしたお酒よ。だから誰がお供えしたかなんて全く判らない」

 一応、外にも博麗神社ありますからね。幻想郷は見えませんが。

「そうか外の世界のお酒か。どうりで」

「どうりで?」

「にごりのない綺麗なお酒だと思ったよ」

「本来は神様が頂くものよ?」

「まあ、だとしても神様は神社に住むんだろう? でも神社に住んでいるのはお前だ。だからお前が頂く分には構うまい」

「よく判ってるじゃない」

 霊夢が博麗神社に住んでいる理由。
 それは彼女が博麗の巫女だからだろうけど、どうも博麗の巫女は替えが効くらしい。
 それでも第二次月面戦争の際は、霊夢が月から帰ってくるまで魔理沙や咲夜、文らが留守番のような事をしてやっていた。
 妙に不思議な人徳のある巫女さん、それが霊夢なのだ。
 その理由は血縁では恐らくない。

「ただ……私はにごりの多いお酒のほうが鈍臭くて好きだがな」

「ふふっ。だと思った」

 <雑感>

 そういや濁ったお酒ってあんまり呑んだことないなぁ。
 そもそも酒自体、最近は呑んでないや。久々に呑もうかな。
 東方は酒を呑みたくなるから困る。神主の酒気を感じてしまいます。

 さて、今後も博麗神社編をやってくようですな。
 儚月抄の終盤もそうだけど、最近は霊夢と博麗神社の掘り下げに関心が移ってるのでしょうか。
 なんにせよ霊夢は東方の主人公なんだから、むしろここまで謎だらけなのも違和感ありましたしね。
 いろいろと波紋はあるでしょうが今後の展開に期待したいです。

 しかし外の世界の話が出ると香霖堂を思い出しますね。

              /_/           . . -‐‐- . .
               /         ∠:: /⌒>,, `ヽ
  く  は  単  7__       /ニ、{{∠∠二、 li ハ
  れ  や  行   /     /. -‐…'''⌒ヽ   ij _」
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