しょっぱなから兎を餌付けする霊夢。
 前回の妖怪兎はデフォルメされてましたが、今回はリアルです。
 永遠亭の妖怪兎(てゐ除く)は、輝夜と永琳を隠してやる代わりに兎達に叡智を授けて見せろとてゐが永琳に頼んでなったんですよね。
 もしかしたら今回の兎は「普通の兎」なのかもしれない。

<掃除してるのかと思ったら……何をしているんだ?

<腸の掃除

<兎か……野生の兎が人の与える餌を食べるとはな…人間も嘗められたもんだぜ。

<…確かに人間を恐れないねぇ。ま、妖怪の宴会に紛れ込む人間もどうかだけど

<妖怪を嘗めているには変わらない……か

<妖怪が出てきても怖くないからねぇ。これじゃあ、こっちから妖怪退治もできない。
    今年は平穏だったから妖怪のひとつでも出てきて騒いでくれないかって思うわよ

<確かに…

<くれくれ

 これが掲載された年は、2006年の暮れだったか2007年の年始だったか。
 風神録が出る前。
 かつ上海アリス幻樂団は、幺樂団と卯酉東海道・大空魔術、そして求聞史紀・香霖堂・三月精をやるのみ。
 つまり「音楽の年」であり、原作者ゲーム制作を休んでいた年です。

 つチョウセンアサガオ(毒)

<!? っ!?

 チョウセンアサガオを食わされゲロを吐くてゐさん。

 一方、その頃。

<くれないの 舞い散る旅で 土となる 風は河波 私は渡し…っと
    死者を私も留めるもあたいが決めることなのに、枯れ葉はあたいがいなくても勝手に落ちて土となる。
    幽霊も勝手に三途の河を渡ってくんないかねぇ…そうしたら仕事が楽になるってもんだ。
 三途の水先案内人 小野塚小町

 サボんな、小町。

<なぁ、そこの妖精さんたちもそう思わんかい?

<!?

 死神の眼は妖精の姿を映し出していた。
 咲夜然り、うどんげ然り、小町然り、赤い目の人に見つかる傾向があるのは仕様かもしれませんし、そうじゃないかもしれません。
 そして三匹は小町の世間話に付き合わされるのでした。

 三妖精は秋の味覚を求めてこんな所まできた。
 この辺は彼岸花の根(毒)も取れる無縁塚。
 人間も妖怪も妖精もめったに来ない場所だ。
 死神は幽霊を運ぶ者です。
 小町は船を漕いで三途の河を渡るだけのしがない船頭だ。

 小町は仕事が一段落したのでサボ……休憩中だった。
 この年は仕事量=三図の河を渡る幽霊が少なかった。

<幽霊が少ないって縁起が良いって言うのかしら? まあ良いことですよね

<ん? ん〜……どちらかというと縁起は悪い

<えー……

 正常な輪廻転生は変わらぬ量の幽霊で安定する。
 つまり多すぎても少な過ぎてもダメだ。
 さらに、この年はゲームが出なかった=異変が起こらなかった。
 来年は忙しくなりそうと小町は呟く。

 一方、神社では


<人間が妖怪を恐れなくなった今、妖怪が何か悪いことを企んでいるんじゃないかという話

<ああ

<でも必ずしもそうとは限らないよな。
     妖怪と人間の力の差は縮まっていないのは確かだが、どちらかというと強い妖怪同士の強さの差が均衡して自由に動きにくくなっただけだろう。
     お互い牽制しあっているだけなんじゃないかな?

<だとすると危険ねぇ……

<ん? 何がだ?

<みんな妖怪は自分で異変を起こしたがっていて起こせないんでしょ?
    そんな中で誰かが異変を起こした時、妖怪達が取る行動はひとつ

<…なるほど

 そして霊夢はこう語る。

 吸血鬼も

 亡霊も

 鬼も

  宇宙人も

 みーんな見て見ぬふり

<そうすれば自分の番の時も---誰にも邪魔されない約束にもなるもんな
    ん〜っ! 来年は邪魔ものがいなくて大きな異変が起きそうだな。これは来年が楽しみだぜ!

<ふふ

 そして魔理沙は茸が美味しくなる話をするのだった。ウホッ、いい茸づくし

 <雑感>

 この年と言えば、「後の常識にとらわれない現人神」に博麗神社が地上げされる年ですね。

←後の常識にとらわれない現人神である。早苗である。

 風神録で霊夢と魔理沙しか動かなかった理由。
 まあ神奈子は博麗神社にもメリットがあるという話で動いてたから、別に困る話でもなかった気がするけどね。

 

 後、ポニテ宇宙人に喧嘩売りに行って返り討ちにされて正座させられますが、それは別の話。

 地霊殿や緋想天では、むしろ紫は勿論、レミリアやパチェ、萃香なんかも普通に手を貸してくれてるのが印象的。
 忘れてた可能性もあるけど、キャラが増えてきて固まったからこその展開ですかね。
 一方で輝夜と永琳も、霊夢にとっては非人間扱いなのかもしれない。
 紫区分ではあの二人は人間らしいですけどね。ソースは儚月抄。

 コンプエ掲載時は次回予告に三月精が載ってなかったのも良い思い出。

 さて次回からは前後編です。
 改めて見返してみると新しい発見もあります。
 ゆっくり感想やっていきます。



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